リースについて

「利益」は物の所有によって得られるのではなく、その利用によって生まれます。車両や設備の目的はその使用にあり、「所有」することはその手段でしかありません。このため、「融資」に替わり、「リース」により設備や車両が取得できる新しい方法が生まれました。企業はリース会社を通して、ファイナンス・リースやオペレーティング・リースを選択することにより、必要な車両や設備等を効率的に導入することが可能です。

通常、リースは以下の2種類――

ファイナンス・リース(Finance Lease)

オペレーティング・リース(Operating Lease)に大別されます。

台湾の営利事業所得税審査準則第36-2条の規定によれば、ファイナンス・リースは以下の条件のうちいずれか一つに当てはまるものを指します。

  • リース期間満了時、リース物件の所有権を無条件で借り手に転移する。
  • 借り手が優先交渉権をもつ。
  • リース期間がリース物件の法定耐用年数の3/4以上である。
  • リース開始時に各期リース料と割引購買価格に基づいて計算した現在価値がリース資産の帳簿価格の90%以上である。

ファイナンス・リース以外のリースはすべてオペレーティング・リースです。

営利事業において国際財務報告基準(IFRS)に基づき会計処理を行う者は、以上ファイナンス・リースの認定に関して、国際会計基準(IAS)第17号規定に基づいて処理する。